「ＤｅＮＡ０－４阪神」（２６日、横浜スタジアム）

　試合後、阪神・原口文仁捕手はホッと一息ついた。打力を買われてのスタメン。１６年９月２４日の中日戦以来、約２年ぶりとなる先発バッテリーでメッセンジャーを導いた。連敗を止めた巧みなリード。女房役は「さすがです」とエースを称えた。

　八回１死一、二塁のピンチを迎えた。ここで筒香を中飛に斬ると、宮崎との対戦。２－２から６球目、この日“温存”したカーブを使う。空振り三振。「今日は少なかったんですけど、最後の最後でいい球を投げてくれた」とねぎらった。

　香田投手コーチも「よくサインを出してくれた」と評した１球。打っても六回、チーム初安打となる中前打を放った。「勝てたのが一番。チャンスをもらえたら頑張りたい」と原口。退路を断ち、捕手再転向で挑む１年。価値ある１勝となった。