熊谷 プロ初タイムリー、初打点、初マルチ 2番スタメン起用に応えた

 「ヤクルト7-15阪神」(30日、神宮球場)

 温かい拍手が注がれる中、わずかにヤジも飛んだ。立大4年間の主戦場で、慣れ親しんだ神宮球場。試合後の阪神・熊谷敬宥内野手に笑みはない。プロ初の適時打&打点に左打席での初安打。3得点は大勝に欠かせなかった。だが、ルーキーは最終回の失策を悔やんだ。

 「大学と雰囲気が全然違うので。最初は緊張しました。右より左の方が多く振っているので、それが結果につながったと思います」

 初回、無死一塁での打席。初球、きっちり犠打を決め、大量6得点の流れを作った。さらに二回。無死二塁で打席に立つと、2ストライクからハフの3球目。外低めのチェンジアップに、必死に食らいついてバットを伸ばした。二塁・山田哲の頭上を越える適時打だ。

 すぐに二盗を成功させると、福留の中前適時打で一気に生還。足でも存在感をアピールした。五回には左打席で右前打。金本監督は「左打席でヒットが出たのはよかったよ。最後もちゃんと変化球についていったしね」と、遊ゴロに倒れた打席も評価した。

 プロ2度目のスタメン出場で、起用に応えるプロ初のマルチ安打で2打点。だが九回、守備で悪送球から出塁を許し、畠山の満塁被弾を招いた。「いい部分と悪い部分があった。いい所は継続し、悪い所は修正しないといけない」と熊谷。伸びしろ十分な22歳。課題と収穫を糧にして、定位置奪取を狙う。

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