糸井、右膝骨折の疑い 超人まさか長期離脱も…3日に最終判断
6月30日のヤクルト戦(神宮)で右膝付近に死球を受けた阪神・糸井嘉男外野手(36)が骨折している可能性があることが2日、分かった。東京から帰阪する際、金本知憲監督(50)がこの日の検査の実施と、骨折の可能性について言及した。今後に関しては検査結果を受けて3日に最終的な判断が下される方向で、仮に骨折となれば長期離脱は必至。チームにとって大きな痛手となる。
関東遠征の6試合を5勝1敗で終え、最大「6」あった借金も「2」に減った。前半戦最後の9連戦に向けて弾みは付いたはずだが…。東京からの帰阪の際、金本監督は糸井の話題になると表情を曇らせた。長期離脱の可能性もあることを考えれば、無理もない。
「今日(検査結果が)分かるんじゃない?病院に行って。(抹消かは)分からん、分からん、今日次第でしょう。骨折の疑いアリやから。分からん、今日検査だから」
糸井は6月30日のヤクルト戦で、右膝付近に死球を受けて途中交代。試合後は足を引きずりながらも、歩いて帰りのバスに乗り込んだ。ただ、翌1日のヤクルト戦では神宮球場に姿を見せることなく今季初欠場。試合後に、指揮官自ら登録抹消の可能性をにおわせていたが、一夜明け、それ以上の衝撃に襲われる可能性が明かされた。
チームにとって欠かせない存在であることは、数字が物語っている。糸井はここまで打率・301、10本塁打、40打点とそれぞれチームトップの数字を残している。さらに15盗塁もリーグ2位という成績だ。「チーム三冠王」として4番にも座る柱が、仮に骨折で長期離脱となれば、チームにとって大きなダメージとなる。
この日は、糸井が登録を抹消されることはなかった。3日には甲子園を訪れる予定で、2日の検査結果を踏まえて、今後について判断される方向となっている。また、2軍で好調をキープしている大山が3日から1軍に合流予定。糸井が状態次第で抹消となれば、そのまま即昇格となる見込みだ。
金本監督は前半戦での借金返済について「そりゃ返したいですよ。もちろん。(勝率5割が)最低の目標ですよ」と意気込んだ。3カード連続勝ち越しなら貯金「1」で後半戦に挑める。ただ、その身近な目標だけでなく優勝に向けた後半戦の戦いを考えても、糸井が戦線離脱となればあまりに痛い。疑い、だけで済み、軽症であることを願うしかない。