糸井、超速復帰や 松葉杖で歩行もバット振ってる!金本監督、球宴明け出場示唆

 右腓骨(ひこつ)骨折のため戦列を離れている阪神・糸井嘉男外野手(36)が球宴明け初戦となる16日の巨人戦(甲子園)で実戦復帰する可能性があることが5日、分かった。この日は鳴尾浜を訪れ、室内施設でトレーニングと治療。金本監督は「みんなが思っているより早くいけると思うよ。オールスター明けぐらい」と示唆した。頼れる超人が、勝負の後半戦から戦列に加わる。

 降りしきる雨の中、右手で松葉杖(づえ)をつきながら鳴尾浜に姿を見せた。3日に「右足腓骨骨折」で出場選手登録を抹消された糸井。室内施設で約3時間、トレーニングと治療を黙々とこなした。

 6月30日のヤクルト戦(神宮)で死球を受けて途中交代し、翌7月1日の同戦は球場に姿を見せることなく今季初欠場。報道陣の前に現れたのは故障後初めてだが、患部の状態について「痛いに決まってるやろ。腫れはない」と明るい表情で説明した。

 主砲の復帰プランは、徐々に明らかになってきた。中日戦が雨天中止となったこの日、金本監督は「亀裂が入っているところが、我慢すればやっていける箇所。みんなが思っているより早くいけると思うよ。オールスター明けぐらい」と示唆。実戦復帰は、早ければ後半戦開幕の16日・巨人戦(甲子園)になりそうだ。

 骨折という診断は長期離脱を連想させるが、そこまで状態は深刻ではない。当初は登録を抹消しない選択肢も検討されたという。「本人はやる気満々だったから。あと4、5日さえくれれば、と。10日間かからないということだったんで」と指揮官。元々、下半身に不安を抱え、悪天候続きで足場も悪い中で、シーズン終盤の戦いに悪影響が出ないよう大事を取った。だからこそ、勝負の後半戦での復活に期待を寄せる。

 まずは選手間投票で選出された球宴出場を目指す。辞退すれば後半戦開幕から10試合に出られないため、2試合のうちのどこかで出場しなければならない。そうすれば後半戦最初の「伝統の一戦」で1軍に合流可能だ。

 復活準備は着々と進む。すでに抹消翌日の4日には甲子園の室内練習場で、バットを振ったという。球団関係者は「昨日、トスバッティングをやったみたいです。普通にやっていたみたいです。相変わらずすごいスイングだったと聞いています」と話す。

 離脱前は打率・301、10本塁打、40打点とチームトップの成績でけん引していた背番号7。鳴尾浜から引き揚げる際には「いまからジムにいってトレーニングをしてくる」と笑みを浮かべた。勝負の夏場へ。後半戦スタートから復帰を果たせば、金本阪神にとってこれ以上ない戦力アップとなる。

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