望月1回0封MAX154キロ 勝利の方程式入り猛アピールショー!
「ウエスタン、阪神4-1中日」(10日、鳴尾浜球場)
先は見ない。信頼を勝ち取り、リリーフとして目指す“居場所”を作るために-。阪神の望月惇志投手(20)が10日、鳴尾浜でのウエスタン・中日戦に登板し1回を無失点。「今は目の前の1試合、1イニングにしか意識はいかないですね」。まずは目先の試合への全力投球を誓った。
八回に4番手としてマウンドへと上がった。先頭の代打・谷を遊ゴロに打ち取ると、石垣には左前へ。1安打こそ許したが、その後は落ち着いていた。近藤を2球で追い込み、二ゴロに打ち取ると、続く武山にはこの日最速の154キロ直球でズドン。中6日と間隔があいた中でのリリーフ登板で外角にきっちり投げきり、三振に。無失点に抑えた。
虎救援陣の層の厚さは球界トップクラスだ。その中でも狙っていくのは、もちろん勝利の方程式入り。無失点投球を続けた先に、望月の勝ちパターン起用は見えてくる。
「1試合1試合、託された場面で自分のボールをしっかり投げていくことが大事。その継続がそういう形(勝ちパターン)にもなってくると思うので」
中継ぎに配置転換され、まだ2試合。気持ちのこもった直球に、制球された変化球。誰もが心を躍らせる新芽が、一つずつ経験を積み重ねる。「目の前の1試合を集中してやっていきたい」。その気持ちが、望月を突き動かしていく。