馬場~んと!清宮斬り 堂々の先発1回3人ピシャリ「ギアを上げて取りました」
「フレッシュオールスター、ウエスタン3-1イースタン」(12日、はるか夢球場)
ウエスタン・リーグ選抜が競り勝った。通算成績は全ウの28勝20敗6分けとなった。阪神・馬場皐輔投手(23)が全ウの先発を務め、1回を3人斬り。最後は日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)を空振り三振に仕留めた。九回は望月惇志投手(20)が清宮を左飛に打ち取るなど無失点締めで、セーブを挙げた。最優秀選手賞には中日・石垣雅海内野手(19)が輝き、賞金100万円を獲得。優秀選手には清宮、ソフトバンクの育成選手・周東佑京内野手(22)が選ばれた。
カクテル光線を浴びたタテジマの背番号18が、弘前のマウンドで一層映えた。全ウの先発を任された馬場が1イニングを完璧に抑え、清宮との“ドラ1対決”も制した。「仕事ができたので、良かったです」と満足げに笑った。
テンポ良く3つのアウトを重ねた。高校の1学年先輩である先頭の松原は2球目で右飛。「コミュニケーションを取っていた先輩なので、抑えたい」と試合前に話した通り、イースタン・リーグで打率・306を誇る好打者を右飛に仕留めた。2番・金子一はカウント0-1から131キロの変化球で二ゴロと、4球で2死を奪った。
そして3番・清宮と対峙(たいじ)。初球141キロ直球はボールとなり、2球目は同じ142キロ直球で空振り。カウント1-1から141キロのストレートで追い込み、迎えた4球目。133キロのスプリットを低めに落として空振り三振に仕留めた。3球連続直球から、決め球に変化球。チームメートの熊谷は「全球真っすぐで行くのかなと思ったけど、馬場らしい」と高校の同級生をたたえた。
清宮との対戦を「2死までトントンと行って、最後は三振を取りたいと思っていたので、ギアを上げて取りました」と振り返った馬場。「緊張する中でちゃんと体が動いて、コントロールもまとまっていた。心の成長はできたかなと思います」と白い歯を見せた。
「色んなピッチャーを見たし、刺激される部分も学ぶ部分もあった」。弘前での経験を糧に、後半戦でプロ初勝利を目指していく。