メッセンジャー10勝目 外国人投手最多7度目の2桁星「長きに渡って名を残せた」

 「DeNA7-11阪神」(22日、横浜スタジアム)

 地道に積み上げてきた苦悩と努力が結実した。郭泰源(西武)を抜いて外国人投手最多となる7度の2桁勝利を挙げた阪神・メッセンジャー。虎の最強助っ人右腕がついに頂点へと立った。

 「今年達成したい目標の一つだったので、クールだし、うれしい。すぐにできることではない。長きに渡って名を残せた」

 尻上がりに調子を上げた。初回、ソトに同点ソロを浴びたが、DeNA打線を勢いに乗せなかった。二回から五回までは1安打を許しただけ。六回に犠飛で1点を失ったものの、7回を投げ3安打2失点。先発としての役割を果たし、勝利のバトンをつないだ。

 マウンドだけでなく、打席でもチームの勝利に貢献した。二回1死一塁では、犠打を成功させて2死二塁とチャンスを拡大。続く糸原の右中間適時二塁打へと結びつけた。

 これで今季DeNAに5戦5勝。次の偉業にもまた一歩近づいた。来日通算94勝目。バッキーが持つ球団助っ人最多の100勝まで残り6とした。「今年中には達成したい」と先輩超えに気合十分。2度の最多奪三振、14年の最多勝などタイトルを記念したトロフィーが飾られている米国の自宅に、新たな勲章を加える。

 疲れが見え隠れする夏場でも力を発揮する。開幕からローテの柱としてフル稼働。8月で37歳を迎えるが、まだまだ衰えは感じさせない。「しっかりと準備をしておくことが大事。託された試合で自分のベストパフォーマンスが出せるようにね」。キャッチボール前には必ずゴムチューブで肩周りの筋肉をほぐし、登板後は長めのランニングで調整。9年間のルーティンを崩さず、結果を残して信頼を高めてきた。

 10勝を挙げても、まだ終わらない。エースがチームのために、全力で右腕を振り続ける。

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