能見、お見事火消し 点火寸前コイ打線15球3人斬り!

 「阪神6-3広島」(25日、甲子園球場)

 三塁側に傾きそうな流れを、15球の3人斬りで引き戻す。才木を救い、後輩たちの節目にも花を添えた圧巻のリリーフだ。2番手の阪神・能見篤史投手が、点火しそうな広島打線の勢いを鮮やかに消し去った。

 「(一発直後の登板でも)特にそこは何もない。(三者凡退の結果は)良かったです」

 六回、才木が先頭のバティスタにソロを浴びた直後だった。金本監督が「あの一発がものすごく嫌な雰囲気だったんで」と左腕の投入を決断。期待は裏切らない。先頭の西川を左飛に打ち取り、続く会沢を遊飛に。最後は安部を空振り三振に仕留めた貫禄のピッチング。思いは強かった。

 この日、母校の鳥取城北が甲子園出場を決め、古巣の大阪ガスが前日に都市対抗野球で初優勝。「良かったです」と話していたが、高校、社会人時代があるからこそ今がある。思えば大阪ガスでは「導管事業部兵庫導管部」に所属。火災やガス漏れの通報が入ればパトロールカーに乗り、サイレンを鳴らして駆けつけた。「火消し役」は当時からお手のものだ。

 能見に続き藤川、桑原、ドリスとつないだ無失点リレー。指揮官も「今日は能見の三者凡退がね、球児も三者凡退だったかな?そこで流れがこっちに来た気がしますね」と称えた。安全第一のクールな左腕の緊急対応が光った。

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