ロサリオよ広角に打て 史上最強助っ人・バース氏が悩める“後輩”に金言

 阪神史上最強の助っ人・ランディ・バース氏(64)が30日、日本野球への適応に苦しんでいるウィリン・ロサリオ内野手(29)の奮起を願い、ゲキを飛ばした。自身の経験を踏まえて、逆方向への打撃の必要性を熱く説いた。同氏はこの日、東京ドームで行われた「サントリードリームマッチ2018」に出場。鮮やかな流し打ちで左前打を放った。

 離れて30年近くたっても、猛虎愛は変わらない。10日ほど前に来日したバース氏は、24日からの広島3連戦を甲子園で観戦。現在5位と低迷するチームの現状を間近で確認した。

 「試合に勝つにはパワーと打点が必要。今の阪神にはそれがないのが分かる。外国人選手に打点を挙げたり、ホームランをいっぱい打つ選手がいないので、それが原因だと思うよ」

 実際、チーム本塁打51とチーム総得点331はセ・リーグワースト。その象徴とも言えるのが、開幕前に大きな期待を集めながらここまで打率・241、7本塁打、30打点と結果を残せていない助っ人、ロサリオだ。

 「自分が現役のときは岡田選手がいたり、真弓選手がいた。引退したときには、セシル(フィルダー)が自分の代わりになって打点を稼いでくれた。一塁手は40本くらいホームランを打たないといけないけれど、今はいないね」

 日本野球への適応に苦しみ、打線の核となれないロサリオへの物足りなさを隠さなかった。一方で助っ人外国人の先輩として後輩の活躍を願ってやまない。バース氏は自らの体験談を踏まえて、アドバイスも忘れなかった。

 「全部引っ張るのではなく、内角は引っ張って、真ん中はセンターでと、違う方向に打つということを心がけないといい打者にはなれないと思う。(今は)外角を引っかけてしまっている。言うのは簡単ですけど、それを実行するのは難しい」

 巻き返しに向けたキーワードは、逆方向への打撃。モルツ球団の「4番・DH」で出場した試合では、自らそれを体現してみせた。初回1死二塁で迎えた第1打席。桑田の外角直球を逆らわずに左前へ運び、チャンスを拡大した。現役時代を思い起こさせた鮮やかな流し打ち。悩めるロサリオにこれ以上ない手本を示した。

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