隼太 意地の一矢弾! プロ10発目&ナゴド初
「中日8-5阪神」(1日、ナゴヤドーム)
ダイヤモンド一周も、左翼席からの「ハヤタ」コールにも、笑みなく応えるしかない。劣勢の中で放った今季1号3ラン。意地の一発も大量のビハインドには届かない。阪神・伊藤隼は淡々と振り返った。
「点差とかもあれこれ考えず、シンプルにいつも通り、打てる球を打っていこうと思った」。場面は6点差で迎えた八回だ。ロサリオ、梅野の連打で無死一、二塁。投手・岡本の打席で代打が告げられた。又吉の初球、真ん中に入った146キロをフルスイングした。ライナー性の打球は右翼フェンスを越えた。
出場52試合目の一発はプロ通算10本目。中日戦、そしてナゴヤドームでは初の本塁打だった。「変えることなく毎日、いい準備をして頑張りたい」。連敗に一矢報いた一発を、次戦反撃の糧にしたい。