糸井、出場を志願!右腓骨骨折「完全にはくっついてない」けど 金本監督もゴーサイン

 阪神の糸井嘉男外野手(37)が3日、京セラドームで行われた全体練習に参加し、4日から同球場で行われるヤクルト2連戦への出場を志願した。右腓骨(ひこつ)骨折の影響で前カードの中日2連戦を欠場したが、スイングの力強さは戻ってきておりフリー打撃では5階席弾を披露。チームが下位に沈む中、「一丸となってやっていくしかない。そこに加われれば」と巻き返しへ強い決意を口にした。

 まだ完全復活とは言いがたい。ティー打撃では意識的に右足へ体重を乗せる動作を確認し、フリー打撃ではノーステップ打法に挑戦するなど試行錯誤していた糸井。ただ打球は違った。5階席弾を含む6発のアーチはチームの誰よりも力強さを感じさせた。

 その後のロングティーでも5階席へ何発も放り込むなど、状態が上向いていることは間違いない。ただ2日に行った右腓骨の検査では「まだ膜ができてきたくらい。完全にはくっついていない」と明かした糸井。さらに完治しないまま強行出場したことで「骨より骨の周りが(患部を)かばうから肉離れを起こしそうなくらいに張っていた」と金本監督。膝周辺の筋肉に強度の張りが出ていたことで、中日2連戦を欠場し、治療に専念させた。

 腓骨自体に異常はなく、本人も「痛みはあるけど腓骨は変な治り方をしないと言われた。できる範囲でできますよ」と力を込めた。欠場中にチームが最下位に転落しただけに「最下位ですけど、まだ上を狙えると思っている。みんな一つになってやっていくしかないので。そこに加われたら」と決意を口にし、「明日は(試合に)出してください」と4日の出場を志願する。

 金本監督も糸井の意思を聞き「明日いけると思うよ。だいぶ張りも取れたみたいで」とGOサインを下した。中日2連戦はチャンスを作るものの、決定打を欠いた。チームトップの45打点をマークする超人の勝負強さと決定力は、今の打線に最も必要な要素だ。

 報道陣の囲み取材が終わると、たまたま後ろのドア付近に立っていた見知らぬ警備員に「今のコメントで大丈夫?問題ないよね?」と突然、質問。慌てふためく警備員が苦笑いでうなずくと、「よし!」と気合を込めてロッカーへと消えていった。

 停滞するチームのムードを変えていくためにも、糸井の明るさは欠かせない。スタメンに名を連ね、手負いながらもグラウンドで全力を尽くす背番号7が、負の連鎖に終止符を打つ。

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