ロサリオ、2安打2打点“ドミニカンパワー”炸裂! 四回には珍しく怒りも
「DeNA3-8阪神」(11日、横浜スタジアム)
頼れる主砲が虎の3番にいた。鋭いスイングと響く快音で左翼スタンドを熱狂させた阪神・ロサリオ。2試合ぶりの先発出場で5打数2安打2打点と奮起した。
「有利なカウントだったし、得意なゾーンのボールに集中していた。いい追加点が取れてよかった」
まずは3点リードの三回1死二塁。2ボール1ストライクからの4球目、浜口が投じた141キロ直球を捉えた。打球は弾丸ライナーで左翼・筒香の頭上を越えるフェンス直撃の適時打。虎党からの惜しみない声援に右手を挙げて応えた。
四回には珍しく怒りをあらわにした。2死一、二塁での第3打席。外角へのスライダーに空振り三振に倒れると、地面にバットを叩きつけて真っ二つに折った。その後は、すぐに気持ちを切り替えて一塁の守備に就いた。
味わった悔しさはバットで返す。六回1死二塁。エスコバーの変化球を左翼線へ運んだ。リードを広げる適時二塁打。「しっかりミートを心がけて、ストライクゾーンに来たボールを捉えることができた。いいところに飛んでくれた」。一振りでチャンスをものにした。
左腕に対しての対策はバッチリだった。この日の試合前練習では、左投げの打撃投手に緩い山なりのボールやカーブなどを投げてもらうよう自ら頼んだ。タメを作り、しっかりとボールを引きつけてフルスイング。広角に打ち分けて準備を整えた。
勝負の夏場に調子を上げてきたロサリオ。“ドミニカンパワー”を炸裂させ、チームを連勝街道へと導く。