中5日先発のメッセンジャー 金本ISMで鯉斬り!バースデーの誓い
蒸し暑い甲子園の室内練習場に、拍手と笑い声が響き渡った。37歳の誕生日を仲間から祝福された阪神・メッセンジャー。バースデー後の初登板は中5日で16日の広島戦が濃厚。衰え知らずの大黒柱が鯉斬りに挑む。
「自分が投げない試合に関しては、自分ではどうすることもできないので。自分が投げる試合はきちっとした準備をして、自分がやるべきことをしたい」
今季2度目の対戦。前回4月12日の同戦では二回途中に球審に対する暴言で退場となり、役割を果たせないままマウンドを降りた。
広島打線には昨季から苦戦している。5試合に登板して3勝1敗と勝ち越しながら、対戦防御率は4・18。セ・リーグ5球団の中で唯一打ち込まれた。失点を防ぐためにも、丸や首位打者・鈴木の前に走者を置かないことが鍵となる。
チームは上向きだ。巨人、DeNAと戦った先週の6連戦は4勝2敗。4試合で先制点を奪うなど打線も勢いに乗っている。この日の投手指名練習では、キャッチボールやノックなどで大粒の汗を流しながら調整。首位チームを撃破するための準備を整えた。
練習後には特大ケーキをプレゼントされる思わぬサプライズがあった。「正直、ケーキはあまり好きではないんだ。でも、奥さんと子どもたちのために持って帰ろうと思う」と笑みを浮かべた。
年齢を重ねるたびに成長した姿を見せ続ける助っ人。「今まで長い間、野球をやってきて年を取ったという感覚は全くない。また新たな1年という気持ちで、今までと同じようにやっていきたい」と気持ちを引き締めた。
14日からの広島戦で3連勝を果たせば、優勝マジックはともらない。一歩ずつその差を詰めていき、鯉の進撃を止める。