【2軍】藤浪 5回5失点 抜け球から四球、暴投…それでも前向き
「ウエスタン、ソフトバンク13-1阪神」(15日、タマホームスタジアム筑後)
悪い部分は出たが、右腕は前を向いていた。阪神先発の藤浪が5回7安打3四球5失点(自責は4)。直球の最速は155キロで9つの三振を奪ったが、111球と球数を費やした。
初回、先頭の川瀬に四球を与え、3番・コラスに中前適時打を許して先制点を献上。続く4番・グラシアル、5番・明石を連続三振に仕留め、立ち上がりの傷口を最小限に食い止めた。二回は1死三塁のピンチから捕手・岡崎のパスボールで追加点。三回と四回は走者を出しながら無失点に抑えたが、五回に乱れた。
コラスに安打を許し、4番・グラシアルへの初球、スライダーが抜けて打者の背中付近へ。そこから3球連続ボールで四球を与え、続く明石には150キロの直球を左中間へ運ばれた。その後自らの暴投でこの回3失点。「調子は良かったけど、単調になり過ぎた」と藤浪は唇をかんだ。
矢野2軍監督は「球の一個一個の質は、良かったかなと思ってたんだけど」と結果ほど悲観の色はない。「調子自体“底”は完全に抜けているからこそ、球種だったり配球も含めて」と新たなチャレンジの必要性を口にした。「きょうの反省を生かして」と右腕。誰もが待ちわびる復活へ、背番号19は、もがき続ける。