２軍再調整中の阪神・藤浪晋太郎投手（２４）が、２４日からの巨人３連戦（東京ドーム）で先発する可能性が１７日、浮上した。実現すれば、７月２６日の広島戦後に抹消されて以降、約１カ月ぶりの１軍マウンド。次回２軍戦での登板内容次第で、勝負どころとなる伝統の一戦を右腕に託す。

　降格後はウエスタンで２試合に登板。１５日のウエスタン・ソフトバンク戦では５回を投げ７安打５失点（自責点４）だったものの、最速１５５キロの直球を武器に９奪三振と力強さを見せつけた。この結果に矢野２軍監督は「球の一個一個の質は、よかったかなと思ってたんだけど」と、状態が上がってきていることを示唆した。

　開幕ローテ入りを果たした今季は１軍で９試合に登板し、２勝３敗、防御率６・３４。突如制球を乱すという課題を克服できず、主に２軍で調整している。今後は中５日で２１日のウエスタン・広島戦（倉敷）に登板予定。結果、内容を残した上で、藤浪が１軍の舞台へと再び帰ってくる。