魔の三回暗転…岩田危険球退場に金本監督「審判が危険球と宣告した以上は…」

 「ヤクルト8-5阪神」(19日、神宮球場)

 阪神は先発の岩田稔投手(34)が乱調。二回までに3失点すると、三回には先頭の青木への頭部付近への死球で危険球退場となった。微妙な判定だったとはいえ、この回、決定的な4点を奪われ、「そこで、その回やな」と金本知憲監督(50)。5カード連続の勝ち越しはならず、借金は4に。夏の長期ロードは残り2カード。ここからが踏ん張りどころだ。

 最後は一発逆転の好機を作りながら、1点も奪えない。九回、無死満塁からロサリオが三邪飛、続く鳥谷が二ゴロ併殺打に倒れて無情のゲームセット。粘り及ばずの悔やまれた展開にも、序盤の大量失点が大きく響いたのは間違いない。三回までに7失点を喫した悪夢の投壊劇。金本監督の口調も重かった。

 「(三回の岩田の危険球退場が響いたかと問われ)そこで、その回やな」

 追撃ムードが一気に暗転した。2点を奪い、1点差に迫った直後の三回だった。先頭の青木に対し、岩田の外角低めを狙った初球の143キロ直球は大きく外れ、頭部付近に抜けると、梅野も捕りきれない。ヘルメットのつばをかすめたかどうかの微妙なボールだったが…球審・土山は危険球を宣告。最悪の退場となった。

 「審判がそうやって、危険球と宣告した以上はもう、覆らないということだから。ビデオ判定もないし」と金本監督。退場宣告後、ベンチを出て球審に質問したものの、リクエストの対象外ということもあり、判定も変わらないまま。無死一塁から緊急登板となった岡本も悪い流れを止めきれず、一気に4点を奪われるイニングとなった。

 打線としては12安打5得点を記録。沈黙を続けたわけではない。最大6点差を追う展開の中、七回には3点を奪って点差を詰めた。先発でベンチ入りしていた才木を「緊急ですよ」と八回に投入する継投も見せながら、九回に逆転の夢を見るところまで迫ったが…。「今日は(投手陣)ね」と振り返ったように、岩田の乱調からの序盤の失点が、あまりに重すぎた。

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