能見、40歳来季も現役続行や 頼もし左腕に球団“惑わず”更新オファーへ

 阪神が能見篤史投手(39)に対し、来季も契約更新のオファーを出す方針を固めていることが20日、分かった。阪神の生え抜き投手で40歳シーズンを迎えるのは、伝説となっている若林忠志以来となる。シーズン途中にリリーフへ転向し、大車輪の働きを見せるベテラン左腕が来季も欠かせない戦力と判断。藤川球児投手(38)、福留孝介外野手(41)らも欠かせないピースとして、今後の戦力構成を練っていく。

 虎の投手陣に欠かせないピースとして-。来季で40歳シーズンを迎える能見に対し、球団が契約更新のオファーを出す方針を固めた。福留、藤川に関しても同様で、球団幹部は「能見、藤川、福留。現状、彼らがいないとチームは作れませんから」と明かした。

 シーズン途中にリリーフへ転向した今季、交流戦中に1軍昇格を果たすと14試合連続無失点をマークするなど輝きを取り戻した能見。通算100勝も達成したベテラン左腕はいまや勝ちパターンで欠かせない存在となっている。16日の広島戦では守護神・ドリスが1球で危険球退場となった中、スクランブル登板。3人で退けプロ初セーブをマークしたのは記憶に新しい。

 チームの現状を見ても、昨季、60試合登板クインテットを形成した岩崎、高橋聡が今季は調子を落としている。若手左腕に目を向けても台頭が期待できる選手が少なく、横山は左肩の手術を受け、ドラフト2位ルーキーの高橋遥は故障離脱中。絶対的な左腕の人数が不足しており、7月末には緊急トレードでソフトバンクから飯田を獲得した。

 そんな状況だからこそ、39歳を迎えても故障がなく、抜群のキレを維持する能見を来季の戦力と判断するのは自然な流れと言える。もともと先発として活躍してきただけに、来季は先発、リリーフどちらでも計算できる存在としても貴重だ。

 阪神の生え抜き投手で40歳シーズンを迎えるのは、1948年の若林忠志以来となる。この時はプレーイングマネジャーとしてチームの指揮も執っており、選手としては能見が初めてだ。

 チームは今後、9月末から10連戦を控えるなど過密日程が待ち受けている。ブルペン陣のフル回転が求められるだけに、キーマンの1人に挙げられる能見の存在は今季も、そして来季も欠かせない。

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