金本監督、初回3失点岩貞に怒り「あれがすべて」ナゴド5連敗で借金5

 「中日4-1阪神」(21日、ナゴヤドーム)

 なにしとんねん-。阪神・金本知憲監督(50)が組んだ機動力重視のオーダーが、岩貞祐太投手(26)の背信投球でもろくも崩れた。初回3ラン被弾で流れを手放し、反撃は糸井嘉男外野手(37)の15号ソロのみ。ナゴヤドーム5連敗。連敗で借金は5に膨らんだ。

 難敵・ガルシアを攻略するためのゲームプランが、試合開始15分で崩壊した。糸原、福留、ロサリオをスタメンから外し、機動力を使えるメンバーを起用。「足でかき回したい」という金本監督の狙いは、岩貞が浴びたビシエドの3ランによって打ち砕かれた。

 この日まで、ガルシアからセ5球団の中で最多となる15四球を選んでいた。セットポジションになると制球を乱す“弱点”を把握し、機動力を攻略のポイントに据えた。

 そのためには接戦に持ち込み、粘り強く攻撃を仕掛けなければならなかったが…。初回1死、岩貞が京田を2ストライクと追い込みながら、3球目の外角スライダーを左前打にされた。「あれがすべて。今年の悪い流れよ。ずっとバッテリーには口うるさく言ってるんですけどね」と指揮官。絶対的に投手有利のカウントから出塁を許したことで流れを失い、相手に勢いを与えた。

 大島に中前打でつながれて一、三塁となり、ビシエドに3ランを被弾。3連打すべて追い込んだ状況から打たれただけに、詰めの甘さは否めない。さらに3失点のダメージは自身だけでなく、攻撃陣にも重くのしかかる。

 接戦に持ち込むことで生きる機動力重視のオーダーで、戦術の選択肢は限りなく狭まった。「確かにいきなりドーンと3点ではヒットエンドランも使いづらいし、バントとかもやりにくい」と金本監督。簡単に追加点を許したことも加わり、好球必打、打ってつなぐしか、攻撃の手段がなくなってしまった。

 糸井の一発で完封負けは阻止したが、投打の歯車がかみあわなかったゲーム。今季の低迷を象徴するような試合展開がナゴヤドーム5連敗、借金5という現実により一層、暗い影を落とした。

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