メッセ、また100勝お預け リプレー検証に泣いた…7回3失点「仕事はできた」

 「中日4-3阪神」(23日、ナゴヤドーム)

 先発として試合は作った。黒星も付かなかった。ただ、3度のリードを追い付かれて、勝利に導くことができなかった115球。粘りの投球にも悔いが残る。日米通算100勝に王手をかけて臨んだマウンド。阪神のランディ・メッセンジャー投手は7回5安打3失点、同点で降板した。

 「試合を作ることはできたと思う。得点にも絡むことができた。仕事はできたと思う」

 試合後、努めて前向きに振り返った。ただ、調子を問われた右腕は、悔しそうに首を振った。「フォークが浮いてしまうことが多々あったし、スライダーにもキレがなかった」。チームは5試合続けて初回に失点していた。負の連鎖に導かれるように、2死から大島に左翼線を破られた。

 続くビシエド、藤井には連続四球。2死満塁を背負ったが、高橋を空振り三振に斬った。失点記録は止めたが、二回以降も調子は上向いてこない。四回、先頭・藤井に与えた四球から、福田に中前適時打を浴びて同点とされた。さらに勝ち越し直後の五回、1死二塁。大島のボテボテのゴロを三塁に悪送球。同点のホームを許した。

 「野球の基本。前にいる走者を殺そうとするのが鉄則。その判断でああなった」。必死に前を向くも、六回に1点のリードを奪った後、七回1死二、三塁だ。大島を二ゴロに打ち取ったが、前進守備を敷いた糸原の本塁送球が遅れた。一度はアウトの判定も、リプレー検証の結果、覆った。再び同点。この日は4度、先頭出塁を許し、3度失点に絡んだ。

 「丁寧には投げてくれましたけど」。香田投手コーチはねぎらいの言葉とともに、「先頭打者を出したことでしょう」と、リズムに乗れなかった投球内容を指摘した。五回には中前打から得点に絡むなど、エースは12勝目を目指して攻守で懸命に戦った。「仕事はできた」。結果を受け止め、雪辱を胸に秘めた。

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