虎屈辱まみれ…7年ぶり先発投手に2戦連続完封負け 7年連続巨人に負け越し
「巨人6-0阪神」(25日、東京ドーム)
せめてもの意地も刻めない。今季初となる2戦連続完封負け。聞こえてきたのは六甲おろしの大合唱ではなく、巨人ファンの大歓声だ。敗戦を喫した三塁ベンチ裏。阪神・金本監督の言葉が重く響いた。
「結果的に初回ですよね。終わってみれば、振り返るとしたらあの攻撃、あの回かなと思いますね。それはもう、終わった後の話ですけどね。(菅野は初回に)コントロールを乱してましたけどね。そこをつけ込めなかったのかなと」
菅野が相手だからこそ数少ないチャンスを生かす必要があったが…。「あれももったいないですね」と振り返ったのは初回無死一塁。北條が試みた送りバントは捕手への小フライとなり、糸原も戻りきれずいきなり最悪の併殺という形に。それでもそこから満塁のチャンスを作ったが伊藤隼は三邪飛に倒れた。
さらに五回には、1死から梅野と代打・大山の連打で一、三塁としたが、糸原が三邪飛で最後は北條が空振り三振に終わった。九回2死から伊藤隼がチーム31イニングぶりの長打となる二塁打で出塁したが、代打・原口が二ゴロでゲームセット。先発投手に2戦連続完封負けを喫したのは2011年以来、7年ぶりの屈辱だった。
直接対決を5試合残した段階で、7年連続となる巨人戦負け越しも決定。金本監督は「巨人だけが相手じゃないんだから」と話すにとどめたが、これで8月下旬に行われる東京ドームでのカード負け越しは13年から6年連続に。勝負の9月に向かう前に、伝統の一戦で勢いに乗れないここ数年の悪い流れ。今年も断ち切れなかったばかりか、借金も「7」に膨らむ結果となってしまった。
今後も菅野と対戦する可能性もあるだけに、指揮官はこの日の右腕の好投を認めた上で「そこを何とか打ち崩していかないといけないんだけど。次回、何とか対策を練って打てるようにやっていきます」と前を向いた。ただ、まずは26日の一戦。長期ロード最終戦でもあり、3連戦3連敗を阻止しなければ、流れは下降する一方だ。