阪神、八回一挙6得点で逆転勝ち 長期ロードは12勝12敗
「巨人8-9阪神」(26日、東京ドーム)
阪神が最大5点差をひっくり返し、逆転勝利で同一カード3連敗を阻止した。八回、代わった沢村から打者一巡の猛攻で6得点。連敗を3で止めた。
試合は5点ビハインドで迎えた八回。1死一塁から梅野が左翼越え2ラン。四回にも右越えにソロ本塁打を放ち、2014年以来の1試合2本塁打で、チームに流れを呼んだ。さらに2死から糸原の右前打に、北條、福留が連続四球。満塁を作ると、俊介が中前に2点適時打を放った。
ここで巨人は沢村から池田にスイッチ。阪神は代打・伊藤隼が打席に立った。その初球、高めに浮いたカットボールをフルスイング。右翼フェンス直撃の三塁打で、2者が生還。一気に逆転に成功した。
「打ったのはカット。みんながつないでつないで回ってきたチャンスだったので、直前で投手が代わりましたが、集中を切らさず、どんな形でも次につなごうと思っていました。最高の結果になってくれました」
試合は初回、先発の飯田が岡本に左前適時打を浴び、3戦連続で先制点を失った。三回に2点を取って逆転に成功したが、続く裏のマウンド。先頭の山本に三塁を浴びると、続くマギーに中越え二塁打を許し、すぐに同点に追い付かれる。さらに岡本には右翼越えに、勝ち越しを許す2ランを浴びた。
「立ち上がり、力みもあって制球が定まらずに先制を許してしまい、逆転してもらった3回に粘り切れず、相手の勢いを止めることができませんでした」。飯田は3回5安打4失点KO。2番手の岡本、望月らも失点を重ね、3被弾などで投壊8失点。点差が大きく開いた。それでも終盤は能見、藤川とベテランが踏ん張り、接戦をモノにした。最後はドリスが締めて29セーブ目。
一方、攻撃は4番・糸井が初回、左手首付近に死球を受け、二回の守備からベンチに退き、そのまま都内の病院に直行。試合中に戻ってきたが、左手はギプス固定された状態だった。まだ診断結果は明らかになっていないが、今季は7月29日のヤクルト戦(神宮)で右膝に死球を受け、腓(ひ)骨を骨折。約3週間、戦線離脱を余儀なくされたばかり。下位に沈むチーム。4番の再離脱となれば、ダメージは計り知れない。
長期ロードは12勝12敗で終了。28日からは1カ月ぶりに甲子園に戻って、ヤクルト、DeNAと6連戦に向かう。本拠地から反撃に転じたい。
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