メッセ、外国人史上4人目の1500投球回 悔しき金字塔…勝って祝いたかった
「阪神2-4ヤクルト」(29日、甲子園球場)
敗戦を見届けると足早に引き揚げた。歴史に名を刻んでも、チームが勝たなければ意味がない。6回を投げ8安打4失点で7敗目を喫した阪神・メッセンジャー。悔しさだけが残る記録達成となった。
「4点取られた。それだけです」
チームとしても、最後まで重くのしかかったのが二回の失点だ。2死走者なしから西浦に二塁打を浴びると、続く宮本には四球を与え一、二塁。迎えた中村に初球の直球を捉えられた。浜風にも乗った打球は左翼席へ到達。痛恨の先制3ランを被弾した。
その後も修正できず、この回、打者9人の猛攻で4失点。金本監督は「西浦でしょうね。2アウトをとって、簡単に追い込んだ後からそうなってしまったんでね。もったいないですね」と苦言を呈した。
三回以降は粘り強く投げゼロを並べた。六回を投げ終え通算1500投球回を達成。外国人投手では史上4人目の快挙を成し遂げた。この試合で今季の規定投球回をクリア。外国人投手では郭泰源(西武)に並び歴代最多タイの通算8度目の規定投球回到達を、外国人最長の自己記録を更新する8年連続で達成した。メッセンジャーは「勝ててたらなお、よかったかな」と唇をかみしめた。
日米通算100勝はまたも足踏み。エースとして次こそ節目の勝利をつかんでみせる。