虎助かった…劣勢も降雨ノーゲーム 恵みの雨に金本監督「流れも変われるように」

 「阪神(降雨ノーゲーム)DeNA」(31日、甲子園球場)

 8月最後の一戦は思わぬ形で水入りとなった。31日の阪神-DeNA戦(甲子園)は、三回途中で降雨ノーゲーム。阪神・金本知憲監督(50)は、劣勢の中でも浜口攻略に意欲を見せていたものの、3点ビハインドの苦しい試合を雨に救われる形となった。これを前向きに捉え、気持ちを切り替えて勝負の9月戦線に臨む。

 強く降りしきる雨が甲子園を襲い、劣勢の展開をも消し去る形となった。3点ビハインドで、なおも三回1死二塁のピンチでの、3度目の中断からのノーゲーム。救われたという思いはなくても、流れた以上は、嫌なムードも消し去りたいのが本音となる。金本監督も前を向いた。

 「まあ、悪い展開だったんですけど流れたからね。気分もまた変わってくれれば、選手も気分を変えて、流れも変われるようにしたいですね」

 重い空気が漂いかけていた。初回にいきなり先制され、直後の攻撃前に1度目の中断。さらに1死一、二塁での糸井の打席で2度目の中断に。結果的に2死一、三塁から浜口のけん制悪送球の間に同点に追い付いたものの、二回に3失点。その裏には1死一、三塁の好機を作ったものの、秋山を打たせた結果、二塁併殺打に倒れて無得点に終わっていた。

 「まだ二回、三回か。まだ先は分からないし、浜口も今日はあまり良くなさそうやったしね」と金本監督。浜口攻略の意欲はあったものの、苦しい流れだったことは事実。28日からのヤクルト3連戦ではあと1本が出ず、3試合でわずか3得点で3連敗を喫した。打線が低調な中で、好機を逃した流れ。とは言え、終わった以上は切り替えるだけだ。

 勝てば14年から5年連続となる対DeNA勝ち越しも決まっていたが持ち越しに。結果的に8月は11勝13敗のまま終え、9月には25試合が組まれている。ノーゲームも含め、この日で17度目となる中止。残りは33試合と日程もハードなものとなるが、前を向いて戦うしかない。

 金本監督は「(日程が)きつくなるね、ちょっとね。でもしょうがないね、天気だから」と話した。この日の中止は10月に組み込まれると見られる。今季最多の借金「9」を背負って挑む、勝負の9月だ。この雨をどう感じてどう生かせるか。まずは9月1日、DeNAに勝利して連敗を止め、悪い流れを断ち切りたい。

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