秋山“4失点” 記録残らずも…1日に抹消「乗り越えないといけない」
「阪神(降雨ノーゲーム)DeNA」(31日、甲子園球場)
視線を落とし、細い声で登板を振り返る。4失点も、5安打も、記録には残らない。だが、阪神・秋山拓巳投手は反省の言葉を並べた。三回途中、1死二塁のピンチで3度目の中断。「全然、大丈夫だった」と言い訳はないが、雨空同様、心は晴れなかった。
初回、2死からロペスの初球。低めのスライダーを左翼スタンドに運ばれた。直近5試合の登板で初回失点は4度。出鼻をくじかれると、同点に追い付いた直後の二回には、ソトに左翼越えソロを浴びるなど3失点。苦しい胸中を吐露する。
「初球からどんどん振ってくる打者に、それを利用できないというか…。どうしてもストライクゾーンに集まってしまう。乗り越えないといけないです」
6月7日のオリックス戦を最後に、3カ月近く白星から遠ざかる。先頭打者に対する入り方、得点直後の失点…。香田投手コーチは「セオリーを大事にしてほしい」と苦言を呈す。その上で「こういう投球をしていると、なかなか次(の登板機会)が出てこない」と続けた。1日には出場選手登録を抹消される。昨季の12勝右腕が苦境に立たされている。