猛虎復活12点爆勝 俊介5打点!大ハッスル猛打ショー 今季初の聖地2桁得点
「阪神12-3DeNA」(2日、甲子園球場)
こんな猛虎が見たかった!阪神は15安打12得点の猛攻でDeNAを圧倒。俊介外野手(31)が三回、右翼へ走者一掃の三塁打を放つなど、3安打5打点の大活躍でけん引した。甲子園での2桁得点は今季初めてで、甲子園での連勝は6月以来。5カードぶりに勝ち越した阪神が、9月のセ・リーグを熱くする!
戦いを終え、ロッカールームへと続く階段を静かに上がる。15安打12得点の猛攻。その中心にいたのは俊介だ。堅実さが売りの男がど派手な活躍で、チームを今季甲子園初の2桁得点に導いた。
三回、2点を先制し、なおも2死満塁で迎えた第2打席。右翼に運んだ打球は、右に大きく弾んでソトのグラブをはじいた。運も味方した走者一掃の三塁打。一瞬、吹き出しそうな表情になりながら、「次につなごうと思って。それだけでした」と振り返った。
勢いは止まらない。五回の第3打席は1死一、二塁から右前適時打。六回1死三塁での第4打席は遊ゴロで三塁走者を生還させた。プロ入り初の1試合5打点の大暴れだ。
八回無死一塁では右腕・三上から中前打。「あの打席で打てたってことは、何かきっかけにできたんじゃないかなと」。今季は主に左腕相手で出場機会を得てきた。猛打賞と同時にレギュラー取りへのアピールにも成功。「全然、活躍できていなかった。情けないだけで。それが今日、少しでも取り返せて良かった」と安どする。
「いろいろな小技とか守りとか、そういうのをやってもらおうかなというので出したんですけど」という金本監督の期待をいい意味で裏切る働きで、チームは5カードぶりの勝ち越し。甲子園に限れば3タテを食らわせた5月25日からの巨人3連戦までさかのぼる。甲子園での連勝は6月7日・オリックス戦、同9日・ロッテ戦以来、85日ぶりだ。
先制二塁打の福留は3安打2打点と連日の大ハッスル。陽川も2安打3打点と中軸の役割を果たした。「不思議なもんで、あと1本、あと1本というのが続いた中で、こうやって点を取ってくれてね。みんなが良かったんじゃないですかね」と指揮官の言葉も弾む。
8月31日は1-4の劣勢で降雨ノーゲーム。そこから流れが変わった。「そういうふうになればいいなと思ってたんですけどね。この2試合に関しては、いい流れが来てくれてるので」と金本監督。4日からは敵地で広島戦。俊介はお立ち台で「連勝を伸ばせるように頑張っていきたい」と力を込めた。強さを取り戻した阪神が首位チームを叩く。