阪神20連戦危機…金本監督は前を向く「逆にグッと乗っていける可能性もある」
「阪神(降雨ノーゲーム)巨人」(9日、甲子園球場)
9日の阪神-巨人戦(甲子園)は、四回裏の攻撃直前から1時間28分の中断の末に降雨ノーゲームとなった。このため23、24日の甲子園での巨人戦の予備日とされている25日に、今回の中止分が組み込まれる可能性が現実味を帯びてきた。この日、阪神は2点追う劣勢からの中止となったが、25日に試合が入ると19日から10月8日まで20連戦になるため、恵みの雨とは言いがたい結末となった。
阪神園芸の懸命の整備中にも無情の雨粒が容赦なく黒土をぬらした。1時間28分の中断の末、降雨ノーゲームが決定。今季18度目の雨天中止にスタンドからため息ももれたが、阪神としても喜べるものではない。金本監督は淡々と口を開いた。
「結構、連盟の方か、審判団も粘ったみたいですけど。1時間半も待ったのかな?しょうがないわな」
苦しい展開だった。初回1死二塁の好機を逃し、二回に先制され、四回にも1点を失った。雨脚の強さを思えば、五回の試合成立までに最低でも追い付きたかった中、四回裏の攻撃に入るところで中断し、中止となった。
展開的に救われたかと問われ、指揮官は「そんなことは思わんけどね。まだ2点差やし」と話した。追い付き、追い越す意気込みを思えば望んだ結果ではない。しかも、球団側が危惧していた20連戦の可能性も現実味を帯びてきた。
今後巨人とは23、24日と甲子園で連戦予定で、25日がその2試合の予備日。ただ、7日の段階で球団幹部は「(8、9日の連戦との)両にらみになってくると思います」と明言。今回の2連戦の中止分が25日に入る可能性を想定していた。20連戦を避けるためにも、球団側は今回の連戦の開催を強く望んでいたが…。
この日、別の球団関係者も「25日に入る可能性もゼロではない」と話した。残りの27試合も天候の関係で順調に消化できるかは微妙。順位が確定するCSファーストSの2日前、10月11日までに全日程を消化する必要性を考えると、25日の予備日を使う可能性が高まる。そうなれば19日のヤクルト戦(神宮)から10月8日のヤクルト戦(神宮)までの20連戦フィニッシュ。これまでの13連戦を超える球団最長の連戦だ。選手の疲労や起用などの悩みも増える。
金本監督は「10何連戦は福留はさすがに年齢的に(休日が必要)」と明かす。一方で「(連戦で勝てば)逆にグッと乗っていける可能性もあるしね」と期待するが…。地獄となるか上位に駆け上がる連戦となるか。上を目指して戦うしかない。
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