阪神園芸でも「手の施しようがない」 甲子園最長1時間28分降雨中断もノーゲーム
「阪神(降雨ノーゲーム)巨人」(9日、甲子園球場)
1時間28分の中断の末、試合はノーゲーム。降雨による中断に限れば、2013年8月31日・広島戦の1時間27分を上回り、甲子園では歴代最長となった。球場裏では、真鍋球審と阪神園芸の金沢健児甲子園施設部長との間で何度も話し合いが行われていた。
午後3時9分、四回裏が始まる直前。雨脚が強まり、球審の合図によって選手らはベンチへと引き揚げた。この時、金沢部長は「小雨にならないと(グラウンドに)触れない」と真鍋球審に伝え、雨が弱まるのを待ったという。
中断から数十分後、やや雨脚が弱まり、同3時55分には整備を開始した。砂を入れ、白線を引き直したものの、しばらくしてまた土砂降りに。これには「手の施しようがない」(同部長)と諦めるしかなかった。
阪神の今後の日程が厳しいのは明白だが、真鍋球審は「われわれは任された試合のみを考えてやっている。それだけです」と説明。中止の判断は「この状況でもベスト」と話した。