開幕半月以上甲子園使えん 五輪余波…2020虎いきなり“死のロード”
プロ野球オーナー会議が12日、東京都内のホテルで行われ、東京五輪が開催される2020年の日程案を承認した。1週間ほど早まる開幕戦は、甲子園で行われているセンバツ高校野球の開幕時期と重なる。そのため阪神は最低でも開幕から5カード、本拠地が使えない見通しとなった。
球団幹部は「開幕から5カードは甲子園が使えない状況になる」と明かした。例年は3月末にプロ野球が開幕することで影響は一部に限定され、3~4カード目には甲子園で本拠地開幕戦を行うことができた。
ただ開幕が前倒しされたことで、日程が高校野球と重なることに。センバツの予備日なども勘案すると本拠地開幕戦は6カード目以降になるという。
一番のデメリットとして考えられるのが練習環境。甲子園では隣接の室内練習場で自由に打ち込むことができる。ウエートトレーニング場も充実しており、これらの設備が活用できるか否かは選手にとって大きな問題。遠征先では時間や設備に限りがある。
オーナー会議に出席した阪神・坂井オーナーは「日程の細かいところまでは見ていない」と多くを語らなかった。開幕直後に待ち受ける“死のロード”。2020年シーズンは、今まで経験のないスタートラインが引かれることになる。