矢野2軍監督、タカ3連戦で「決めたい」甲子園で胴上げや!鳴尾浜から開催変更
阪神の矢野燿大2軍監督(49)が18日、ウエスタン優勝を甲子園で決める意欲を示した。現在、2位・ソフトバンクとは4ゲーム差。19日からの直接対決で勝利すれば優勝マジック2が点灯し、最短で20日に優勝が決まる。19日からの3連戦は当初、鳴尾浜で実施予定だったが、20日からの2日間は甲子園開催に変更。現役時代の思い出が詰まった甲子園で、指揮官が宙を舞う。
これ以上ない、最高の舞台設定。ウエスタン・リーグで首位を快走してきた虎弟が、文字通りのラストスパートをかける。矢野2軍監督が本音で語気を強めた。
「球団に気を使ってもらったっていうのもあるし、せっかくそういうチャンスがあるなら、甲子園で決めたいね」
2軍の主戦場・鳴尾浜から1軍の本拠地・甲子園へ開催変更。指揮官は「平日やし、どれくらいのファンの人が来てくれるか分からないけど」と前置きした上で、「選手も、もちろん励みになるし、2軍とはいえ、喜んでくれる人もいると思うんでね。その舞台は甲子園がいいな」と、キャンプ前に掲げたスローガンの一つである「誰かを喜ばせる」ことの体現を誓った。
阪神2軍が優勝となれば、2010年以来8年ぶり。ファームといえど、“優勝”の2文字を懸けて戦うことには、独特の緊張感が漂う。送りバント一つにも、普段と違う緊迫した中でのプレーが求められる。
「俺らはそういう厳しい状況をイメージしてって言うけど、イメージだけでは難しい部分があるし、それを体で感じられる試合になってくる」と胸を高ぶらせた。
大一番を前に、これまでと戦い方が変わるのか、との問いには「ちょっと変わると思う(笑)」と白い歯をこぼす。「普段はそんなに細かい継投ってしてないんだけど、俺の中でそういう継投もちょっとやってみようかな」とイメージを膨らませる一方で、攻撃については『超積極的』というテーマを「やり通したい。攻撃の部分では、やり切りたい」と旗印の初志貫徹に力を込めた。
チーム盗塁数のリーグ記録を塗り替えた超積極野球を甲子園で最後まで貫き、歓喜の胴上げを待つ。