阪神2軍 優勝マジック「2」点灯 20日にも8年ぶりV
「ウエスタン、阪神3-0ソフトバンク」(19日、鳴尾浜球場)
阪神2軍に、ウエスタン・リーグの優勝マジック「2」が点灯した。
勝てば優勝マジック「2」が点灯し、最短で20日に優勝が決まる大事な一戦。2位・ソフトバンクとの直接対決は、序盤から独特の緊張感がグラウンドを包み込み、四回まで両軍0-0と、首位攻防戦にふさわしい好ゲームの様相を呈していた。
試合が動いたのは五回裏。2死走者無しから7番・今成が安打で出塁し、続く長坂が四球を選んで一、二塁のチャンス。ここでルーキーの9番・島田が右翼越えに2点適時打を放ち、阪神が先制。さらに1番・江越の適時内野安打で1点を追加した。
投げては先発の岩田が7回を投げて2安打無失点の好投を見せ、矢野2軍監督は「岩田がまず、すごくいいリズムを作ってくれたのは大きい」と笑顔を見せた。
普段の公式戦とは違った、緊迫した一戦を制し、指揮官は「俺もすごく緊張した。『俺、緊張してる』と思いながら、ゲームをやってた」と苦笑い交じりに、ホッとした表情を浮かべた。また、2死走者無しから得点を奪っての勝利に「感動したって言うと大げさに聞こえるかもしれないけど、俺の中で忘れられない試合になった」と感慨深げに振り返った。
マジック2が点灯したことで、20日のソフトバンク戦(甲子園)に勝てば、10年以来となる8年ぶりの優勝が決まる。「きょう取れたら、かなり前進できると思っていたから。あした甲子園でできるのは、みんなにとっていいことだと思う」と指揮官。大きな1勝を弾みとし、一気に勝負を決めにいく。