金本監督“午前様試合”も負傷者なく「それで第一に良し」
「広島4-5阪神」(20日、マツダスタジアム)
雨中の激闘は午前0時を回ってようやく終了した。勝利した阪神の金本知憲監督は、負傷者が出なかったことに「それで第一に良しとして」と安どしていた。試合終了時に時計は午前0時3分を示していた。
断続的に降り続く中で行われた一戦は、阪神が辛勝で連敗を2で止めた。試合開始も午後6時の予定から1時間9分遅れ、二回後には1時間超の中断も入った。
1度のゴロ、1度のフライを処理するにも足場や手元、視界に気を使わなければならない悪条件下で、両チームとも選手は死力を尽くした。阪神の金本監督は「久々の午前様ですな…。開始が1時間遅れて、中断も1時間?記憶にないし、中断が1時間を越えているでしょ?」と異例の長期戦を振り返った。
指揮官が気遣っていたのは、選手の体。「でも何より選手にケガがなかったことがね。すべって捻挫とか、ピリッとくるとか、手を突くとか、それが一番、心配だったから。それがなかったから。それで第一に良しとして。その次に勝ったことですね」と勝利以上に、負傷者が出なかったことに安どしていた。
阪神は初回に陽川が先制適時打。四回には、ナバーロの3号ソロ。五回には陽川のこの日2打点目となる適時打などで、リードを広げた。広島・鈴木の30号2ランなどで詰め寄られたが、能見-桑原-藤川-ドリスの継投で、逃げ切った。先発の才木が5回4安打3失点と粘り、6勝目(8敗)を手にした。
この日の勝利で、阪神は5位・中日にゲーム差なしの最下位は変わらないが、これで3位・巨人に1ゲーム差とした。