阪神、不可解判定に意見書提出へ なんでや?ライナー“捕った”ジャッジ覆り

 「阪神0-0巨人」(24日、甲子園球場)

 阪神がまたも不可解判定を受けた。試合後、谷本球団本部長は、球団として意見書を提出する考えを明かした。試合は両チームとも得点が遠く、延長十二回までゼロ行進で引き分けた。

 0-0で迎えた七回、無死二塁の場面。5番・阿部が打ったライナー性の打球が一塁に飛んだ。一塁・ナバーロが捕球すると、塁審・橘高がアウトをコール。そして、飛び出した二走・岡本を刺そうとした送球がそれた。この間に岡本は三塁に進んだが、阿部は一塁に残ったままでいた。

 巨人・高橋監督がベンチを出ようとすると、審判団が集まって協議した。数分後、責任審判の橘高一塁審が「ファーストライナーでアウトと判定しましたが、4審判で協議の結果、ショートバウンドのキャッチとし、ノーアウト、走者一、三塁で再開いたします」とアナウンス。これに阪神・金本監督がベンチを飛び出して抗議したが、覆らなかった。

 記録は阿部の出塁が一塁・ナバーロの野選。岡本の三塁進塁は一塁手の失策とされた。このピンチに岩貞が奮起し、長野を捕邪飛に、ゲレーロを見逃し三振に、大城を空振り三振に斬って、無失点で脱したが、勝負を左右しかねない判定だった。

 阪神は7月4日のヤクルト戦(神宮)でも、ヤクルト・藤井の走塁に関する判定で、NPB側が後日、誤審を認める異例の事態が起きている。

 谷本球団本部長は試合後、NPB側に意見書を提出する考えを明かし、「(意見書は)出すと思います。ナバーロもノーバウンドで捕ったと言っているので」とコメントした。

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