メッセ復帰登板6回2失点 ソロ連続被弾もそれ以外は“被安打1” 尻上がり99球
「阪神3-4DeNA」(27日、甲子園球場)
何の心配もない。阪神のランディ・メッセンジャー投手が試合を振り返る言葉、表情が状態を表していた。右肩のコンディション不良などで戦線離脱し、中15日で臨んだ復帰マウンド。2者連続本塁打を浴びたが、6回を投げて3安打2失点にまとめた。
「クオリティースタート(6回以上、自責点3以内)は達成できたし満足している。正直、戻れてうれしい。久々の登板で一、二回は慣れない感覚が体の中にあったが、崩れずに試合を作ることができた」
立ち上がりは制球がばらつき苦戦した。初回、2つの四球と安打で2死満塁。だが、後続を断ち切り無失点にしのいだ。
悔やむのは三回。1死走者なしからソトに左中間席へ、続くロペスにはバックスクリーンに運ばれた。痛恨の2者連続ソロアーチ。四回以降は圧巻の投球で1人の走者も許さず、99球の熱投で不安を払しょくさせた。
香田投手コーチは「彼の体の状態というのは非常にいいというところで、戻って来てくれたんじゃないでしょうか」と話す。中5日での登板が予想される3日・広島戦へも不安はない。
残り1に迫る日米通算100勝。なかなか勝利の女神に恵まれず、これで6戦連続勝ち星はない。エースとしてチームに勝利を呼び込むため、苦しい戦いを乗り越える。