阪神・金本知憲監督（５０）が３０日、大山悠輔内野手（２３）を４番に固定する考えを明かした。左肩の負傷で離脱した糸井に代わり、２９日の中日戦（ナゴヤドーム）に今季初めて４番で起用すると、４打数４安打１打点の活躍。残り１１試合、打線の軸を若虎に託す。

　「（今後も大山が４番に）なるかなあ、でしょう。それしか、彼しかいないからな、今は」

　今の勢いを思えば当然の指名となる。２９日に糸井が「左肩腱板（けんばん）の部分損傷」で登録抹消。今季の復帰が絶望的となる重傷が発表された中、代わって４番で起用した大山が勝利に貢献した。結果的に９月最後の一戦を４安打で締めくくり、９月の月間成績は打率・４１５、９本塁打、２３打点という驚異的な数字となった。

　「来年に向けてというより、彼は今年精一杯でしょうけど残り試合があるんで」と金本監督。来季に向けた「英才教育」とも取れるが、まだＣＳ進出の可能性が残っており、目の前の試合に勝利するための最善の一手となる。

　この日は投手指名練習だけが実施されたため、大山ら野手は休日となった。規定打席には到達していないものの、打率も・２８３まで上昇。１日のＤｅＮＡ戦でも、４番として勝利に導く一打を狙い、戦っていく。