岩貞フル回転で2年ぶり規定投球回到達や 1日先発、逆転CSへDeNA斬る

 阪神の岩貞祐太投手(27)が30日、先発する1日・DeNA戦の必勝を誓った。3ゲーム差で迎える一戦は、逆転CS出場に落とせない。さらに、2年ぶりの規定投球回到達へ、あと20イニング。残り試合を考えれば厳しい数字だが、チームの勝利を最優先にフル回転する覚悟だ。

 「まだCSの可能性もある。それを第一の目標に、チームが勝てるように投げたい」

 残り11試合。数字上では厳しいが、勝ち続けることで望みをつなぐ。中日戦は台風の影響で中止となり最大14連戦は回避したが、蓄積疲労なども考えて「中継ぎの方を休ませる、というか。1アウトでも多く取りたいです」とテーマを掲げる。

 前回9月24日の巨人戦では7回無失点と好投した。残り登板は通常の間隔なら2試合がメドだが、内容次第で狙える位置までくれば規定投球回も見えてくる。「もちろん投げたいですけど、まずはチームのために投げたい」。勝利が近づけば、自然とイニングも伸びるはずだ。

 この日は台風24号が接近する中、甲子園室内練習場で投手指名練習。避難準備を知らせる緊急速報がスタッフらの携帯に届き、一斉に鳴り響く場面もあった。DeNA戦は今季1勝2敗だが、対戦防御率は2・81。「試合の流れをつかむために、テンポのいい投球を心掛けたい」。チームに勢い呼ぶ快投で、奇跡への扉を開く。

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