阪神ドラ1 野手指名なら大阪桐蔭・根尾が最有力 スター性&潜在能力バツグン!
阪神が10月25日のドラフト会議に向け、野手の1位指名を決めた場合、根尾昂内野手(3年)=大阪桐蔭=を最有力候補に挙げていることが30日、分かった。26日に電鉄本社で行われた定例のオーナー報告会でも、優勝を果たした夏の甲子園での根尾の潜在能力を改めて高く評価し、話し合われたもようだ。一方で、即戦力投手を1位指名する可能性もあり、並行して方向性を定めていく。
ドラフト会議に向けて絞り込みが進む中、名前が浮かんでくるのはやはり、甲子園で躍動したスター候補生となる。阪神が野手の1位指名を決めた場合、大阪桐蔭・根尾を指名する可能性が高まっていることが判明。球団幹部はプレー面に加え「性格も良さそうでメンタル的にも強そうだと」と高く評価した。
以前から内外野と投手をこなす潜在能力の高さを注目していたが、夏の甲子園では決勝戦でバックスクリーン弾を放つ勝負強さを発揮するなど、春夏連覇に貢献。改めて評価が高まった。9月26日には、定例のオーナー報告会後に谷本球団本部長が「ドラフトのリストを渡して、見てくださいということだけです」と振り返ったように、根尾に関しても話し合われたもようだ。
根尾は大阪桐蔭として最後の大会となる福井国体に出場。1日に初戦を戦うが、阪神はスカウトを派遣して追っていく。スター性も兼ね備え、甲子園が本拠地の阪神にピッタリの逸材。ただ、他球団との競合必至のため、同様に高く評価する同じ大阪桐蔭の藤原恭大外野手も、変わらず注視していく方向だ。
野手指名なら根尾が最有力候補となるが、一方で、「先発型」の即戦力投手の1位指名も、検討されている状況に変わりはない。金本監督就任後の15年のドラフトから、3年連続で野手を1位入札している流れに加えて、今季は終盤にかけて先発投手が不足した現状もある。
即戦力投手の候補としては、大学生の投手で東洋大の上茶谷、甲斐野、梅津の3人に加えて、日体大・松本らの名前が挙がっているもよう。次代のエース候補の獲得が、重要な補強ポイントであることも間違いない。
昨年の清宮(日本ハム)の指名時とは違い、今年は1位指名を公言しない「隠密ドラフト」を展開する形となる。根尾を最有力とする野手か、それとも投手の指名に踏み切るのか。ある程度の方向性を定めた上で、他球団の動向をギリギリまで見極め、最終判断を下していく。