鳥谷 球団最多安打記録の2065安打藤田平氏の記録塗り替える
「阪神-ヤクルト」(4日、甲子園球場)
阪神の鳥谷敬内野手(37)が五回、同点に追いつく適時打を放った。これで通算2065安打目をマーク。藤田平氏が持つ球団記録を超えた。
しびれる場面で、代打が送られた。1点を追う五回だ。2死二塁の好機で、ネクストから鳥谷がゆっくりと打席へ向かう。そして狙ったのはその初球。外角のスライダーに反応すると、打球を中前へと運んだ。二走・高山も一気にホームへ生還。球団史となった一打で、苦しむチームは同点に追いついた。
鳥谷は節目の一本について、こう話していた。「記録に特にこだわりはないけど、たくさんのファンの方に見てもらう中で打てれば、それにこしたことはないですね」
2日に敵地・マツダで藤田平氏の記録に並び、本拠地・甲子園で超えた。ファンもたまらず大きな大歓声を送る。罵声が飛び交っていた聖地の雰囲気を、一瞬にして変える一打となった。
その後、「遊撃・鳥谷」がコールされると、この日一番のエールが送られた。鳥谷が甲子園で遊撃の守備に就くのは2016年9月2日のDeNA戦以来だ。
タテジマ一筋の15年。10月4日にまた一つ、球団史に「鳥谷敬」の名前が刻まれた。