金本監督 若虎よもっとギラギラしろ 貧打寒封負け…8日にも最下位確定
「ヤクルト6-0阪神」(7日、神宮球場)
阪神が今季14度目の完封負け。五回から3イニング連続で併殺に打ち取られるなど、中盤の拙攻が響いた。この日のデーゲームでDeNAが広島に勝ち、阪神の6年ぶり5位以下が確定。きょう8日のヤクルト戦にも負けると、2001年以来17年ぶりのシーズン最下位が確定する。
久々に甲子園を沸かせたサヨナラ劇も、一夜明けて場所も変われば何の余韻もない。六甲おろしが響くことなく、神宮のスタンドからは時折、厳しい声が降り注がれた。今日にも最下位確定のさびしい現実がそびえる一方、そこにあらがうような、熱く燃え上がる姿を見せてほしい。ファンも、金本監督もだ。
「若い選手が多いですから、何て言うか、何とかする、何とかという気持ち。もっとアピールしないとね。ハツラツと。ギラギラしてプレーしてほしいですね」
効果的にチャンスを生かしたヤクルトとは対照的に、阪神打線から快音が響かない。勢いに乗れなかった無残な3併殺。五回無死一、二塁では中谷が、六回1死一塁では陽川が、さらに七回無死一塁では梅野が、いずれも遊撃併殺に倒れた。
ただ、この3つの併殺には「それはしょうがないからね。打たしてるわけですから」と選手をかばい、責任を背負った。結果的に3年ぶりのシーズン14度目の完封負けとなったが、ミスは出ても仕方ない。とにかく思いきったプレーが見たい。
「失敗はするスポーツですから、野球は。失敗が多いスポーツですから。(3割打者でも10打数で)7回アウトになるんですから。それを恐れず、自分をもっとアピールというか、そういう姿を見たいですけどね」
この日、DeNAが広島に勝利して12年以来の5位以下が確定。阪神は残り4試合で1敗でもすれば、01年以来17年ぶりの最下位が確定する。さらにヤクルトには8月19日の対戦から9連敗。96年の15連敗以来、22年ぶりの屈辱となった。
「(ヤクルトへの連敗は)うーん…まあ原因はいろいろあると思うけど、何とかしないとね、明日は」と金本監督。貪欲に恐れず、白球に食らい付いてほしい。その積み重ねが来季の希望となる。