阪神 34年ぶりに監督交代とオーナー退任重なる

 阪神の坂井信也オーナーが11日、大阪市内の電鉄本社で会見を行い、今シーズン限りでオーナー職を退任する意向を明かした。11月末日で藤原新オーナー(現阪神電鉄会長)にバトンタッチする方針で、近日中にも交代内定会見を行う。同日、金本知憲監督(50)が辞任を表明。現場の長とフロントのトップが同じタイミングで代わる異例の事態となった。

 阪神で監督交代とオーナーの退任が重なったのは、1984(昭和59)年オフの吉田第2次政権誕生時以来の出来事となる。

 安藤統男監督の続投を一度は発表した球団だったが、10月15日に同監督が辞任。広島と阪急の日本シリーズが行われていた最中にもかかわらず、後任人事を巡ってスポーツ各紙は熾烈な報道合戦を展開した。

 23日に吉田義男氏の監督就任が発表されて決着したが、同時に田中隆造オーナー、小津正次郎球団社長の退任も決定。衝撃の刷新人事は翌年(85年)の日本一へとつながる鳴動だった。

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