次期オーナー語った新監督の理想像 近日中に矢野2軍監督に正式要請へ

 阪神の藤原崇起次期オーナー(66)が12日、兵庫県内で取材に応じ、「一番はファンの方が喜んでいただける。そういう形にしたいなとは思います」と初めて新監督の理想像について語った。球団は矢野燿大2軍監督(49)を最有力候補としてすでに水面下で次期監督就任を打診したもようで、今後も交渉を重ねていく。

 終始穏やかな表情で、フロントのトップに立つ藤原次期オーナーは語った。金本監督の後任は?求める新指揮官の理想像とは?「ファンあってのタイガースですから。一番はファンの方が喜んでいただける。そういう形にしたいなとは思います」と語った。

 11日に坂井オーナーと交代で次期オーナーに就任することが発表され、新監督問題でかじ取りを担うことになった。決定時期については「私も早くした方がいいというのは分かっていますし、タイガースもそれは十分、承知の上で動いていると思います」と言う。

 球団内では25日に予定されているドラフト会議の1週間前、18日前後にタイムリミットを設定しているもようで、矢野2軍監督を最有力候補とし、最終調整を進めている。現時点で「まだ報告は何もありません」と明かした藤原次期オーナー。「卵が生まれたら、言ってくるんじゃないか」と独特の言い回しで現在の進ちょく状況を語った。

 フェニックス・リーグに参戦中の矢野2軍監督は休日となったこの日、静養に努めた。夕方、報道陣に応対し「具体的な話?ないし、しゃべれることは何もない。それしか言いようがない」と明かした。

 ファンが最も求めているのは勝利、そして最も喜べるのは優勝の瞬間-。最下位に終わった現状を踏まえ「最下位でいいということなんてあり得ない。だから、こんな色んな問題になっている」と矢野2軍監督は言う。

 17年ぶりに最下位で終わろうとしているシーズンから来季、どこまで巻き返していけるか。そしてファンが求めるような野球ができるチームを作っていけるか。そこが重要なポイントとなる。

 具体的な補強策、立て直し策などについては近日中にも行われるオーナー交代内定会見で、藤原新オーナーから明かされる見通し。ファンに喜んでもらえるように-。ただその一点を重視して、新監督の選定、チーム作りを進めていく。

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