矢野新監督のクジ運はいかに 競合の1位指名獲得に苦戦した過去
「ドラフト会議」(25日、グランドプリンスホテル新高輪)
阪神の矢野燿大新監督が25日、就任後初となるドラフト会議に臨む。阪神では監督がクジ引き役を務めるのが通例となっており、矢野監督が大役を担う予定。大阪桐蔭・根尾昂内野手の1位指名に最低でも5球団が競合するとみられており、参戦するとなると虎の指揮官のクジ運に注目が集まる。
阪神のドラフトは苦戦を強いられてきた歴史がある。2008年以降の10年を振り返ると、一本釣りに成功したのは11年の伊藤隼太、16年の大山悠輔。
1位指名の第1回抽選の競合は8回で、そのうち6度敗れている。成功したのは12年に和田豊監督が4球団の競合の末、引き当てた藤浪晋太郎、15年に金本知憲監督がヤクルトとの一騎打ちを制して高山俊を引き当てたケースのみだ。
昨年は清宮幸太郎(早実)を指名も7球団競合となり、外れで安田尚憲(履正社)の獲得を目指すも、再び抽選で敗れ、馬場皐輔を獲得した。今年のドラフトで矢野監督にどんなドラマが待ち受けるのだろうか。
【過去10年の阪神ドラフト】
◇08年 ●松本啓二朗(早大)2球団で競合→●藤原紘通投手(NTT西日本)2球団で競合→○蕭一傑投手(奈良産大)=抽選者・南信男社長
◇09年 ●菊池雄星投手(花巻東)6球団競合→○二神一人投手(法大)=真弓明信監督
◇10年 ●大石達也投手(早大)6球団競合→○榎田大樹(東京ガス)=真弓明信監督
◇11年 伊藤隼太外野手(慶大)
◇12年 ○藤浪晋太郎投手(大阪桐蔭)4球団競合=和田豊監督
◇13年 ●大瀬良大地投手(九州共立大)3球団競合→●柿田裕太投手(日本生命)3球団→岩貞祐太投手(横浜商大)2球団=和田豊監督
◇14年 ●有原航平投手(早大)4球団競合→●山崎康晃投手(亜大)2球団→○横山雄哉投手(新日鉄住金鹿島)=和田豊監督
◇15年 ○高山俊外野手(明大)2球団=金本知憲監督
◇16年 大山悠輔(白鴎大)
◇17年 ●清宮幸太郎内野手(早実)7球団競合→●安田尚憲内野手(履正社)3球団→○馬場皐輔投手(仙台大)2球団=金本知憲監督