矢野監督、勝負ネクタイで根尾引き当てる 6球団競合も1位指名
25日午後5時から東京都内のホテルで開催されるプロ野球ドラフト会議に向け、阪神は24日、都内のホテルでスカウト会議を行った。1位指名選手の最終決定は当日に持ち越しとなり、この日の公表はなかったが、5人にまで絞り込んだ中で最有力は大阪桐蔭・根尾昂内野手(18)で変わらないもようだ。矢野燿大監督(49)は自身が好む色であり、自ら調べたラッキーカラーにも近い青系の「勝負ネクタイ」を2本持参。右手でクジを引くことも公言し、最大6球団の競合が予想される状況でも逃げることなく勝負を挑み、赤い糸を手繰り寄せる。
午後3時から2時間弱のスカウト会議後、ネイビー系のスーツに身を包んだ矢野監督は、笑みを浮かべて報道陣の前に姿を見せた。1位指名選手の一本化は当日に持ち越し。だからこそ「何もねえ」と連呼したわけだが、それでも大役への意気込みは高まっていた。
「(競合リスクは)そら避けたい。でもいい選手は決まってくるじゃん。おれの中でも何人かいいなあというのはいるけど。(候補は)5人ぐらい。(クジは)おれが引くよ」
欲しい選手であれば競合も覚悟の上だ。15日の監督要請受諾会見から、わずか10日で巡ってきた「大一番」だ。「(ゲン担ぎは)ほんまにせえへんし」という性格だが、少しでも幸運を味方に付けたい。自らスマホでラッキーカラーを調べ、それを基に「勝負ネクタイ」を選んでいた。
「一応2本入れた。携帯でラッキーカラーというのを、おれが12月6日生まれやから、それのラッキーカラーみたいなのを」
わざわざ自身の誕生日からラッキーカラーを検索。「いろいろ混ざってるというか1個の色じゃなかった。青とか黄色とかが混ざってる(色)」という結果が出たという。元々青系が好みのため、この日の会議で付けた「ネイビー系の、花柄というか黄色とか(が入ったもの)」と、「水色っぽいところにドットがパッとオレンジ色っぽいやつとかの色が付いてるような」という2本を持参した。
できる限りの準備を整え、勝負に挑むだけだ。5人に絞り込んだ1位候補の最有力は、これまでと変わらず大阪桐蔭・根尾のもよう。他には大阪桐蔭・藤原恭大外野手(18)、東洋大・上茶谷大河(22)、甲斐野央(21)、梅津晃大(22)の3投手や金足農・吉田輝星投手(17)、さらに立命大・辰己涼介外野手(21)らも候補に入っていると見られる。あとは赤い糸を手繰り寄せるだけだ。
「(クジ引きは)右手やろ。左手で取るというイメージがない」ときっぱり。監督就任の話が出る前のみやざきフェニックス・リーグ参加中には、パワースポットでもある宮崎神宮を「近くにあるからせっかくやし」と散歩の合間に訪れていた。「(ドラフトは)ドラマが起きるよね」。矢野監督のハートを込めた右腕が、新たなドラマを巻き起こす。
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