3位の木浪が宣言 最下位阪神「変えてやろう」 地元同級生の北條追い抜く

 「プロ野球ドラフト会議」(25日、グランドプリンスホテル新高輪)

 阪神から3位指名された木浪聖也内野手(24)=ホンダ=は、すでに1軍で活躍している同じ1994年生まれの“黄金世代”の選手たちに宣戦布告した。

 178センチ、80キロの体はプロでは小柄ながら「誰にも負けたくない。守備には自信があるし、打つ方でも広角に打てる。阪神は今年最下位だったけど、逆に僕が出て変えてやろうと思ってる。1年目からバリバリ活躍して、ファンに愛される選手になりたい」と力強く宣言した。

 阪神には青森山田高時代に甲子園行きを阻まれ続けた光星学院(現八戸学院光星)の北條がいる。「向こうは高校卒業してすぐプロ。僕は遅咲き。遅れをとっているけど、阪神に入って追い抜けたら」とキッパリ。

 高校時代は17年新人王の中日・京田とチームメート。京田が遊撃、木浪は二塁と三塁を守った。「京田ができるなら、自分もできるって思ってやってきた」。そして今、プロ野球界でセイヤといえば、セ・リーグ3連覇の広島の4番・鈴木だが「セイヤといえば、阪神の、って言われるようになります!」と次々挑戦状を叩きつけた。

 二塁、三塁、遊撃をこなす万能選手。「ショートにこだわりはあるけど、試合に出られるならどこでもいい」と貪欲だ。甘いマスクに底知れぬ闘争心を秘めた“虎のセイヤ”が、内野レギュラー争いに殴り込みを掛ける。

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