育成ドラ1片山“男前2世”襲名や 恩師・藤井コーチの教え胸に支配下目指す
阪神から育成ドラフト1位で指名された片山雄哉捕手(24)=BC・福井=が30日、福井市内で佐野統括スカウト、永吉スカウトディレクター、熊野スカウトから指名あいさつを受けた。16年には阪神から出向していた藤井1軍バッテリーコーチから指導を受けた片山。支配下登録を第一の目標とし、“男前2世”襲名を誓った。
矢野監督直筆サイン入りのドラフト会議のIDカードを受け取ると、自然と笑みがこぼれた。独立リーグ4年目でようやくつかんだ夢舞台。「やっとの思いで、プロ野球の門をたたくことができた。一日でも早く支配下登録されるように頑張りたい」。育成からのスタートとなった片山は目を輝かせた。
今季はBCリーグで64試合に出場して打率・330、14本塁打。持ち味の強肩だけでなく、打てる捕手としても存分にアピールし、優勝に貢献した。
結果を残すために大きく影響したのが、藤井1軍バッテリーコーチの教えだ。16年に阪神から福井に出向していた同コーチから「投手優先、野手優先、打撃優先」と3つの言葉が伝えられた。そういった考え方から「試合の中でどの優先が高くて、何をしないといけないのか。根拠を持って判断できるようになりました」とプレーでの迷いがなくなった。
尊敬する藤井コーチの愛称“男前”襲名にも意欲を示す。「男前2世と呼ばれるようになりたい。その中でも僕自身のカラーを出していければ」と虎の先輩捕手同様に信頼され、ファンからも愛される選手を目指す。
成長させてくれた地への感謝も忘れない。「福井の人に早く2桁のユニホームでプレーしている姿を見せたい」。恩返しをするためにも、男前魂を胸に突き進む。