ロサリオ退団へ 新助っ人候補にキブルハンら一塁守れる強打者をリストアップ
阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が31日、自由契約選手として公示された。球団側に再契約の考えはなく、このまま退団となる。助っ人調査が本格化する中、候補としてパトリック・キブルハン外野手(28)=パイレーツ=や、ジェフリー・マルテ内野手(27)=エンゼルス=らがリストアップされていることが判明。一塁を守れる選手に絞りながら、新外国人選手獲得に全力を注いでいく。
大きな期待に応えきれず、1年で去る結果となった。この日、ロサリオが自由契約選手として公示された。谷本球団本部長は「仕方ないですね。総合的に判断してです」と話し、再契約の可能性についても「現時点では考えてないです」と否定。そのため、新外国人獲得の動きが本格化してくる形となった。
谷本本部長は新外国人獲得に関して「どんどん名前が出て、消えていってる。これからです」と話すが、ターゲットは球団幹部が「外国人の野手は一塁」と話すように、一塁をこなせる強打者に絞られている。その中でリストアップされている1人がキブルハンだ。マイナーでは通算102発を記録しており、守備は一、三塁だけでなく外野を守れる器用さもある。
また、候補の上位にいるとみられるマルテはキブルハンと同様、外野では左翼に加えて三塁もこなせる中、今季は主に一塁を守った。打撃も16年にメジャー88試合で打率・252、15本塁打、44打点を記録するなど、メジャーでは4年間で通算30発。阪神の獲得方針に合致する存在だ。
マルテに関しては、所属しているエンゼルスでは来季も出番が限られる見通しとなっている。そのため、新天地を求めてもおかしくない状況となっているもよう。ただ、メジャー40人枠に入っている選手でもあり、慎重に調査を行っていく。
他には、ペドロ・アルバレス内野手(オリオールズ)や、クリスチャン・ビヤヌエバ外野手(パドレス)、ロブ・セゲディン内野手(ドジャース傘下)らもリストには入っているとみられる。いずれにしても、推移する状況に応じて迅速に動いていく必要がある。
メジャーでは、31日時点で公示されたFA選手は、154人となった。今季のロサリオの不振を考えても、矢野阪神1年目の戦いにおいて、助っ人の存在は欠かせないものとなる。海の向こうのFA市場も注視しながら、新助っ人の獲得を進めていく。