小野“脱力投法”手応え 「8割程度の力で打者の反応見た」
「阪神秋季キャンプ」(4日、安芸)
テーマは剛から柔だ。シート打撃に登板した阪神・小野泰己投手(24)が、秋季キャンプで初めて実施されたシート打撃に登板し、“脱力投法”に確かな手応えをつかんだ。力みのない、しなやかな投球フォームからグンと伸びる直球を投げ込んだ。
「8割程度の力で投げて打者がどのような反応をするのか見ることができた。全力で投げたときとそんなに変わらなかったので、スピードよりも質が大事だと分かりました」
ゆったりと足を上げて、集中するのはリリースポイントのみ。江越から145キロの直球で空振り三振を奪うなど打者6人と対戦して無安打1四球、無失点。力を入れずとも、持ち味の真っすぐで打者をねじ伏せた。
「1年間投げていきたいですし、イニングも投げたい。全力では体力的にしんどいので。今季は終盤に長いイニングを投げることができなかった。8割の力で投げることができればと思います」
今季は23試合に登板して7勝7敗、防御率4・77。126回1/3を投げ、規定投球回に16回2/3足りなかった。
先発としてローテを守り抜くには、全力投球でなくとも打者を抑える技術が必要。この日で第1クールが終了。3年目の来季へ、さらなるレベルアップを図る。