矢野監督 第1クール合格点!「みんながいい顔でやってる」
「阪神秋季キャンプ」(4日、安芸)
阪神は高知県安芸市で1日から始まった秋季キャンプの第1クールを打ち上げた。矢野燿大監督(49)は、チーム全体の活気や前向きに楽しむ雰囲気作りへの手応えを口にした。キャンプ前には選手の「声」や「元気」などの内面のアピールを求めていた中、ここまでは順調な日々を過ごしており、6日からの第2クール以降も明るく厳しく、選手を鍛えあげていく。
南国の日差しに照らされたグラウンドに、笑顔が映える。笑い声も響く。それらがすべて、油断ではないと分かっているから、矢野監督の中では「合格点」のスタートとなる。安芸キャンプ第1クールは、充実のフィニッシュとなった。
「最後のロングティーとか、しんどいのはしんどくはできると思うけど、しんどいのをしっかり振り切ってやるっていうのはすごい大事やし。何かみんながいい顔でやってるのはあるかなと思う」
メイングラウンドでの最後のメニューは、「罰ゲーム」だった。シート打撃の全体の安打数が4本に終わって10本に達しなかったためで、左翼ポールに野手全体で25本当てることを目標としたロングティーを敢行。途中、中谷が浜中打撃コーチにじゃんけんで勝って、目標本数を9本に減らした中、最後に板山が的中させて選手全員で喜ぶ姿を、指揮官は満足そうに眺めた。
「『楽しむ』って言葉だけ聞いたらみんなすごく軽く思うんだけど、レベルが高くなればすごく難しいことだと思うし。試合でも楽しむとか、練習でもそれくらい声を出すとか何か表現するとか。勝手に出てくるのが一番いいんだけど。そういうのはあったかなと思うから」
苦しい時こそ、声を出して元気に、前向きに取り組める環境を作りたい。選手にもそう思ってもらいたい。周りにどう思われても、これが矢野流のチーム作りの第一歩。信念は揺らがない。
「昔の指導者の方が見られたら、甘いんちゃうかって思われそうっていうのは分かるけど。それが一番、選手にとってもチームにとってもいいと俺が思えば、それをやってくだけやから」
まだまだ始まったばかり。来季につながる実りの秋とするため、上を向いて歩き、前に進んでいく。
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