FA西獲り 阪神、ソフトバンクと一騎打ち 即アタックで「誠意見せる」

 阪神は7日、国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明したオリックスの西勇輝投手(27)について、獲得に向けた争奪戦への参戦を表明した。谷本修球団本部長(54)が公の場で初めて「できるだけ早くコンタクトを取りたい」と即ラブコールだ。15日から他球団との交渉が解禁。速攻アタックで右腕の獲得を目指す。

 恋人が思いを口にすると、阪神は即座に反応した。この日、オリックス・西が国内FA権の行使を表明。今後、交渉役を担う谷本球団本部長は、獲得の意思を公の場で初めて明かすとともに、15日に解禁即アタックする考えを示した。間もなく、争奪戦のゴングが鳴る。

 「ルールを守った上で、できるだけ早くコンタクトを取りたいです」。西の表明を受け、本部長が球団方針を説明した。阪神は以前から国内FA権を取得した右腕を調査。正式に行使した場合に備えて準備を進めてきており、他球団に先んじて熱意を伝える意気込みだ。

 今季10勝13敗で、自身5度目となる2桁勝利。通算74勝と、左手首を骨折した昨季をのぞけば、安定してローテーションを守ってきた。今月10日に28歳の誕生日を迎えるが、年齢的にも若く今後、さらに成長が見込めるのも大きな魅力。なにより阪神が、今オフのFA補強で獲得を目指すのは、西ただ1人だ。

 今季、先発投手で規定投球回をクリアし、10勝以上したのはメッセンジャーだけだった。続くは岩貞、小野の7勝。本部長も「先発陣の防御率が悪くなった。そこが昨年と比べて痛手。強化は必須だと思います」と説明する。事実、数字上で3・66→4・23と大幅に悪化。改善が最下位からの浮上に欠かせない。

 西については阪神以外にもこの日、ソフトバンクが獲得交渉に乗り出すことを表明した。オリックスは宣言残留を認めているものの、争奪戦は事実上、一騎打ちの様相だ。ソフトバンクは最大で4年総額20億円の超大型契約を用意するとされるが、阪神も電鉄本社のバックアップで負けないだけの条件を用意。オリックスにほど近い在阪球団で、住環境で移籍の負担が軽減できる。さらに前述の投手事情から、柱として存分に力を発揮できる場もある。

 球団として今秋のドラフトでも上位3人は野手を指名するなど、西に照準を絞って補強戦略を整えてきた。「誠意を見せて頑張りたい」と本部長。FAの申請期間は13日に締め切られ、15日から他球団との交渉が解禁する。表明即のラブコールは意中の人に示した誠意。速攻アタックで、獲得に全力を注ぐ。

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