ドラ3木浪 開幕1軍へエンジン全開 遊撃争い殴り込み
阪神からドラフト3位指名を受けた木浪聖也内野手(24)と、斎藤友貴哉投手(23)=ともにホンダ=が13日、埼玉県狭山市で佐野統括スカウト、畑山チーフスカウトから指名あいさつを受けた。即戦力の大型内野手として期待が高まる木浪は「開幕1軍」を目標に掲げ、高校のチームメートである中日・京田と同じ舞台で戦うことに意欲を燃やした。
純白の作業着に身を包みながら、自然と語気を強めた。虎の一員として迎える来シーズン。木浪は「1軍で試合に出続けること。開幕1軍は、一番頭にある」と静かに闘志を燃やした。
社会人最後のプレーとなった6日の社会人野球日本選手権1回戦・JR東海戦では、「3番・遊撃」で出場。5打数無安打1死球と結果を残せず、チームも延長十二回タイブレークの末に敗れた。悔しさを胸にプロのステージへと駆け上がる木浪は、熱を帯びる遊撃のレギュラー争いに堂々と挑む覚悟だ。「まずは守備でアピールして。その上でバッティングも付いてきたら」
秋季キャンプが行われている安芸では連日、内野の競争がヒートアップ。特に遊撃のポジションは植田や熊谷に加え、ショートに再復帰する鳥谷、ケガからの巻き返しを狙う北條ら枚挙にいとまがない。白熱の定位置争いへ、木浪は「周り(の選手)はうまいけど、それに負けないように」と真っ向勝負の構えを示した。
青森山田高時代は、17年の新人王、中日・京田とチームメート。ドラフト後に京田から「おめでとう」と祝福の連絡を受け「同じ舞台でやってみたい気持ちはある」と、ともに1軍の舞台でプレーする日を心待ちにした。
かねて矢野監督は社会人ルーキーの来春1軍キャンプ帯同を示唆。「キャンプで少しでもアピールしたい。とにかくチームに必要とされる選手になりたい」と木浪。開幕1軍、そして遊撃のレギュラーの座を、エンジン全開でつかみに行く。