片山が仮契約 育成の星ダァ~千賀&甲斐に続く!強肩に「打撃と足でもアピール」
阪神から育成ドラフト1位指名された片山雄哉捕手(24)=BC・福井=が14日、福井市内のホテルで入団交渉に臨み、支度金200万円、年俸300万円で仮契約した(金額は推定)。目標はでっかく「育成の星」になること。ソフトバンク・千賀や甲斐、阪神では支配下から育成契約となりながらも今季“代打の切り札”に成長した原口らがたどった道を目指す。
時折見せる笑顔が、喜びを物語った。背番号3桁からはい上がるタテジマロードへ。憧れ続けたプロの世界を前に、片山が明るく元気な声で目標宣言だ。「1日でも早く支配下登録されることが目標ではありますが、自分自身が育成の星と言ってもらえるように」。育成契約も関係ない。気持ちはもう、前へと向いていた。
育成から支配下へ、そしてその先に続く一流選手への道。阪神では原口が支配下から育成契約となり、再びはい上がって今季は代打安打の球団記録「23」に並んだ。日本一に輝いたソフトバンクでは千賀のほか、甲斐も「甲斐キャノン」で日本シリーズMVPへと登り詰めた。彼らに続けと、片山も決意をにじませる。
「はやりではないですけど、そういった育成出身の選手が多く出てきている。自分もその一人として上がっていければと思います」
アピールポイントとして挙げたのは2つ。まずは打撃だ。今季はBCリーグで64試合に出場し、打率・330。14本塁打と長打力でも魅せた。強肩も持ち味の一つだが、「肩だけではなく、打撃と足でもアピールしたい」と意気込む。
そして誰にも負けないというのが元気いっぱいの声だ。「表しようのない声でいきます、楽しみにしていてください」とニヤリ。野球以外の魅力も、存分に発揮していく。
仮契約となったこの日も、ジムから仮契約会場に直行するほどのタフさ、ハングリー精神を併せ持つ。一刻も早く背番号2桁を勝ち取り、夢をつなげられる選手へ。片山は、育成の星になる。